闇の世界にて。

今日の易の言葉は「晦を用いてしかも明なり」(かいをもちいてしかもめいなり)

晦は“かい”と読みますが、大晦日の“みそか”ですネ。
月の終わり、月のない暗~い夜のことらしいです。
そんな夜に、“しかも明なり”と逆のことを言っています。
どういうことかと言うと、
今は正常な状態ではなく、普通のことが通らないときなので、
心の内にしっかりとした健全な意思を持ち、しかもそれを表に出さないこと。
社交的には“和して同ぜず”機会を伺って、静かに逃げること。

人も、社会も信じたい気持ちはありますが、
生きていれば、ときどきこんなこともあります。
普通のことが通らないとき、明を失うと、闇に取り込まれる。
明を表すと、闇から攻撃される。

易は徳論だけでなく、
厳しい現実を詳らかに映す書物だなって、つくづく思います。

大成卦の36番目、地火明夷(ちかめいい)からでした!

(易経上・下 岩波文庫 高田真治・後藤基巳訳)